2008年7月31日木曜日

現地慣れして来る自分がこわい。


バリに来て2ヶ月半。あっという間に沢山の友達が出来た。毎日のように何かと誘ってくれる。嬉しいのは無論だが、半分、うう~ん、もうお手上げ状態。

こちらに来て、インドネシアの光と陰、その陰の部分に驚き怒りもしたが、だんだんこの地に慣れ、居心地よく感じて来ている自分がこわい。日本のニュースを聞く度に。

お前一人が考えたって!と、もう一人の自分が囁く。

それにやっぱりバリは世界に冠たる観光地。あちこちに点在しているビラは素晴らしい。ホテル内のビラもすごい!! 憧れるほど快適な住環境を広げている。

ホントにホントに、ほわあ~っと暮らすには天国ですねえ。

新しく出来た友達ときちんと話したいので、しょうがない!英語とインドネシア語を習い始めたが、今度は自分の記憶力減退に驚きがっくりしている。




2008年7月23日水曜日

バリの風に吹かれて

インドネシアという底知れぬ毒気?に当てられて、4~5日ぐったりとしてしまった。

まあ、私だって日本の文化果つる地(半世紀前、テレビが普及する迄は)と揶揄された日向で育った庶民代表のたくましい女。このまま悄気てしまってたまるか!

少し、自分のメンテナンスが必要だな。今朝はゆったりと食事をしよう。仲良しになったバリの野菜たちを食卓に並べて。

バリ島で穫れた小麦で焼いた食パンにバターを(これはオーストリア)たっぷりつけ、目玉焼きの付け合わせはインゲンを茹でたやつ。それに、ドンファンでも出していた自慢(フフ、、)のピクルス。おまけに昨夜こしらえた茄子の味噌いためまで。コーヒーを自分流にいれて、ゆっくり、のんびり、ゆったりと。

何よりのごちそうは鳥たちのさえずり、バリの風。そう、この風こそ、求めていたもの。かけがえのないもの。元気出たぞ~。  風よありがとう。バリもありがとう。

2008年7月21日月曜日

バリの裏通り

華やかで、素晴らしく心地よい風土風景に、余計な事を考えてしまい、消化不良を起こしそうな問題を、「ついでに」書いておきたい。

余計な事を考えなければ、バリの暮らしは快適そのものだ。だけど、一歩裏通りに入ると、溝と云う溝はゴミに埋まり、水たまりからは悪臭が鼻を突く。 道路はガタガタごろごろ、歩くにも難儀だ。

世界に冠たる観光地。はい、確かにそう。風土風景と表通りは。けれど表と裏のギャップが大きすぎる。 もう、これは、一個人が消化不良を起こし心配している問題ではない!インドネシア政府は先ずこの問題に手をつけてほしい。悪意無くゴミを捨てる住人の意識改革、教育を早急にすべきだ。

だから私は為政者に心から訴えたいのだ。

どうやら私はバリ島を愛し始めたらしい。

2008年7月19日土曜日

底知れぬインドネシア

一言でインドネシアを後進国と括るわけにはいかない水面下のマグマみたいなものを感じるのは私だけだろうか。何か、噴出しそうなエネルギーを感じたりもするのだ。

まだ、インドネシアに来て幾日も経っていない者が勝手にこの国のことをあれこれ云うのはおこがましいし、失礼だとは思うが、訳の分からない所がたくさんあるのを実感する。

スモッグや騒音を無視して、ジャカルタの街には建築中のビルがいくつもあったし、バリは、今、あちこちに建築中や作業中の姿が見られ、本当に建築ラッシュと言っても過言じゃない。気の小さいおせっかいbabaは本気で心配している。バリの風土と海は神に与えられたとしか云えない宝だからだ。

今日も私はバリの風と光りに包まれて、(よけいな事を考えなければ)有り難く幸せな一日を過ごしたのだ。感謝、感謝。

2008年7月17日木曜日

ジャカルタの街

前の晩アートフェスティバルのあった会場は、ジャカルタの街では最も大きなショッピングモールで、東京の秋葉原や上野を連想する。ジャカルタのアキバと、一部の人は云ってるらしいが、確かに「言い得て妙」である。庶民の流行の発信源かな。地下2階には、ヨーロッパから進出して来たスーパーマーケットがあり(バリにもある)活気を呈している。

1、2階はどこのデパートでもそうであるようにファッションやケーキ売り場。その他でフロアーいっぱいに広がってるのは電化製品。日本の製品が半分を占めている。携帯電話売り場も又フロアーいっぱい。やっぱりね。でも、私もこちらに来て買ったNOKIAという会社のばかり。

4階5階のフロアーは殆ど閉まっている。でも、なぜか工事をしている。あーそうか。ジャカルタにもう一つ巨大ショッピングモールが出来たのだ。対抗しなければならないものねえ。と、私は勝手に思ったが。

モールの中の食堂でお昼を食べた。味はまあまあ。一流店で高いお金を払った訳じゃないし、いいのよ。

目の下に映った大きな水たまり(どう、ひいき目に見ても河とは思えな い)というか、どぶ川に息をのんだ。全く動いてない。澱んでいる。表面いっぱいに大小様々のごみが浮かん でいる。

あ~あ。スモッグといい、澱んだ幅広い川といい、何と云う事だ!!

日本から沢山の技術援助や資金援助をしているのは聞いているから、次は江戸川をきれいにしたような方法で、この国の、せめてどぶ川を何とか するように日本の政治家さま、頼みますよ。と、云ったら笑われるかなあ。

インドネシア会館は、ちょうど日本の大手町界隈を思わせる所に瀟洒なたたずまいを見せていた。

ジャカルタの空の下に

13日、ジャカルタ市内の巨大なショッピングモールの中にある会場でアートフェスティバル フォーピース art festival for peace と称して一大イベントが開催された。私のジャカルタ行きが意外に早く決まった背景には、このイベントに参加できる機会に恵まれたからである。

これは、イスラム教団体と仏教団体との共催!!である。人類皆平和を希求する。人種の差、宗教の差、どうでもいいじゃないの。人間であれば、誰でも平和で幸せな生活をしたい。こんな単純明快な答えは無いのに、何故に、何ゆえに争うの?本当に憤怒を通り越して切なくなってしまう。

インドネシアは殆どイスラム教だという。国教ではないが、歴史は長い。そのイスラム教と仏教とが共催し文化祭を開催する、遂にこういう時代が来たか!と感激ひとしおであった。

今年は日本とインドネシア国交が開かれて50年と云う記念すべき年も あってユドヨノ大統領の代理、行政改革大臣のスピーチに幕があき、インドネシアの伝統芸術が次々と上演披露され、会場は熱気に包まれた。出演者も観衆も一体となって平和を希求する感情に溢れていた。

4000人の入場者の内、イスラム教の人たち1500人くらいという。最後に、元大統領のワヒド氏の挨拶があった。だいぶお年を召されていて車いすごと壇上に上がっての演説?だが、しっかりとした口調だった。  (続く)

2008年7月16日水曜日

ジャカルタの空

インドネシア国内線エアアジアでバリ空港を発ったのがバリ時間9時45分。 1時間半かかり、着いたのが11時15分。 バリとの時差が1時間あるから、ジャカルタ時間で云うと10時15分。

あれ?ジャカルタは今日は曇りかーと呟き空を見上げると、聞いていた人曰く、いや晴天ですよ。ジャカルタはいつもこんなですよ。と、当たり前のように云うじゃないの。ええ~っ。いつもこんな?

空港からだんだん中心街近くなるにつれ、空の曇りは濃くなり、霧がかかっている状態なのだ。
多分、、、半世紀前はこうでなかったのかも知れない、、、商業都市として繁栄して来たジャカルタはその引き換えとしてスモッグの街と化したのだ。

バリに来たばかりの頃、交通量のすごさに驚いた私に、ジャカルタはこんなものじゃありませんよと教えてくれた旅行社の話を思い出し乍ら先進国が後進国にもたらした繁栄と犯罪に、一言で言い尽くせない気持になってしまった。 (続く)

2008年7月6日日曜日

続 バリの野菜たち


産地がどこであれ、美味しく食べるには料理の仕方が大事。「美味しい」と云われる、云わせるコツ?の一番のポイント。”食べる人の好みに合わせる事” これですよね。

料理学校に行って沢山の素晴らしい料理が出来るある人の旦那様が
「うちの女房、どうも料理が下手でねえ」
これって、旦那様の口に合わなくても料理学校の優等生らしくレシピのとうり作ってるからじゃないの?

要は、自分が食べる物は自分が美味しければいいのです。旦那様が召し上がる物は旦那様が喜んで下さればいいのですよ。

これ、料理の哲学 よね。

まあ、こういうわけで、ようやくバリの野菜たちと仲良くなれました。

2008年7月5日土曜日

バリの野菜たち

バリ島で82歳でなくなられた料理研究家、大村しげさんの最後のエッセイ、「京都、バリ島、車いす往来」のなかに、バリの野菜は本当に美味しい。魚も美味しい、とある。食いしん坊の私はそれも楽しみにやって来た。

バリに来た日本人なら誰でも知ってる、みんな行ってる大きいスーパーで、なじみ深い野菜を買って来て食べてみるが、どうも美味しいと思えない。
う~ん、しげさん、美味しいって云ってたのになあ。それにしげさんは京都の仕出し料理屋の娘さんで、お父さんが、美味しい物が分かる大人になるよう、特に可愛がって育てた人との事。おかしいなあ。

やっと、気がつきました。私は自分が知ってる日本の物、(しかもそれは空輸されたもの)しか買って来てなかったのだった。こりゃいかん。バリ島で穫れた物を食べなくちゃ。

それで、お化けのように大きな茄子を始め、店員にこれバリ島の物?と聞いて、3~4種買って来ては食べてみた。

しげさん、美味しいですよ!! 嘘ではなかった。見かけはパットしなく、おまけに触ったり切ったりすると固~い。ところが、食べると柔らか~く、おまけに甘みがある。甘みは旨味だと、日本のお茶メーカーの宣伝文句ではないけど、それってホントだわと感心したが、それはそうでしょう!!
一日中太陽をいっぱいに受けて育った野菜たちだもの。固くなるに違いないじゃないの。甘みをいっぱい溜め込んでるに違いないじゃない の。まずかろう筈が無いでしょ。