2009年9月2日水曜日

バリの庶民の風習、風景


夏休みを利用して、6年生になった男の子は、大方、成人式、つまり、割礼の儀式をするという。これはイスラム教徒の話だが。何故夏休みかと云うと、やはり、痛くて、あまり暴れたりは出来ないらしい。だから学校も休みのときがいいという。

先日、休みに入った頃、男の子を2人持つムスリムの友人が、菓子折りを持って見えて、「お祝いだったのよ」と、嬉しいような恥ずかしいような顔をして話されるには、長男が割礼を済ませたので、、と云われる。

ああそうか、成人式なのね。と私は云ったが、学校で6年生にもなってまだの子は、友達に冷やかされるのだそうなのだ。そのあと、女同士の話で盛り上がり、男子たる者、割礼するべし、となった。まあ、必要のない男子もいらっしゃる(らしい)が。

ムスリムの女の子で、初夜の折り、相手が割礼をしてなくて、逃げ帰った話をその友人が話してくれたが、笑えないよね。、、ホントは大笑いしたけど。割礼をしてないと、「不潔」というのが、女の子に定着してるのだそうである。

女の子の成人式に当たる話も他の友人に聞いたが、先ず、「お金かかったわあー」 が(日本でも振り袖拵えたりとか金をかけるうちもある)第一声。

これはバリヒンドゥ教徒の、ある程度格式のある家庭の話であるが、女の子の場合、初潮があると、一人前の女になったということで祝うのだそうだ。親戚、隣近所を呼んで、ちょうど日本の田舎の結婚式のように、御ちそうしたり手みやげを持たせたりとかするとの事。

儀式としては、糸切り歯を短く切るのだそうで、実際は、ちょっとヤス リを当てるだけらしいが、夫は勿論、誰にも歯向かって噛み付かないようにとの事だそうである。

きっと日本の田舎とか山間部にもそれに似た風習はあると思うが、「成人」と云う意識がごく自然の成長で計られる事が、のんびりしたバリ人に繋がってる気もする。
----------------------------------------------------------

0 件のコメント: