2010年5月20日木曜日

カルティニの女性解放の精神と運動が脈々と継承されていた

 
バリの一番の友ともえさんに誘われてジャカルタに行って来た。インドネシアの有名な指導者が見えると云うのも興味を惹いた。

会場には、Women Peace Conference の文字が大きく掲げられている。

インドネシア在住の各国の女性達の盛装も目を楽しませる。あ、よかったわ私も服装にちょっと気を使って来たし。

最初に竹の楽器演奏が始まる。一つの楽器で一つの音しか出来ない、「集合の音」だそうで、そのアンクロン演奏は、女性の集合も心を一つすれば、を予感させる。

イブ リンダの演説が始まった。インドネシアでは3人しか居ない女性の現職大臣とか。これからは女性の時代です。女性がが自覚を持って生きるべきだ、そこから良い生活、革命が始まるのですと訴えられた。

二人目の方の演説身振りは、これ又すごい。全部インドネシア語だから、詳細は分らないが、「皆さん、今日、家を出る時電気を消して来ましたか〜」と、第一声。

デウイ モティックと云うムスリムの方で、外交関係、文筆活動と幅広く女性啓蒙運動に情熱的に活躍しているイスラムの指導者だそうである。

エコの始めは、先ず、必要ないときは電気を切る事から、と、易しい話から始まりインドネシアの豊富な資源に触れ、でも、資源は枯渇する事、一人一人の、私達女性から、生きる事に意識を持とうと、エコについても力強く話された。

次に、去年の暮れに亡くなられた元大統領ワヒドさんのお嬢さんの話があり、この方も、全ての始まりは女性からと云う自覚を持ちましょう。と、優しい声で演説された。

次の方の話にも感激した。マルタティラールという、女性実業家。現在5000人の従業員が居ると云う。
「私は、普通の平凡な家庭に生まれ、仕事を始めたときは一人でした。その内二人になり三人になり、と、いつの間にか、こうなりました。」と。

この方も、インドネシアの資源を生かした薬草から化粧品やスパを始められ、いつの間にか何千人と云う社員を抱えながら、42歳で初めての子供を産み、次に46歳!で二人目の子供を産み、最初の時から、まわりで反対され、陰口を云われたそうだが、そのなかで、家庭と仕事を立派に両立させて来られた本当にあっぱれな方である。 さぞ、勇ましく男勝りの方だろうと彼女を知らない人は思うかも知れないが、声が優しくとても女らしい、可愛い方である事に驚いた。

そして最後に元大統領ワヒド夫人のお話があった。私は、国民的英雄の称号を受け、今も語り継がれている女性解放運動の革命的指導者カルティニの熱い血が、脈々と継承されている事に、胸を熱くしたのだった。

そうして、多いなる感銘の中で幕が下りたのだった。
                                           

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