2008年6月28日土曜日

バリの人たち

 交通事情でも書いたが、信号なしの道路を走ってて、時折、犬が横断する。バリには嘘みたいに犬が多い。クタのみならず、ウブドゥでも沢山見かけた。

 飼い犬とも野良犬とも見当がつかないが、多分野良犬と思う。どの犬も車だろうと人だろうと平気で歩いてる。道を横切る。そんな時、どの運転者も当たり前のように怒りもせず車を止めて待ってあげる。信号機がなくても、身に付いた「勘」というか、機械や信号等に頼らな い、大げさに云えば文明に毒されていない面が残ってるんだなあと、感慨を深くする。

 今朝、家の部屋の前にスイミングクラブの車が止まってた。私が、咲くのを心待ちにしている木が、少しだけ曲がりそうになってる。私は運転手を手招きした。例によって身振り手振りで、車を移動するよう頼んだ。その木を両手で抱くような仕草をすると、ソーリーソーリーと云いながら車を移動してくれた。怖そうな顔をしたバリ人だったけど、ごめんねと云うような顔をしてソーリーソーリーと云うもんだから、私もニコニコしてソーリーソーリーと云った。

0 件のコメント: