最近必要があって、所功氏の「京都3大祭り」を読んで
面白い事を知った。始めて。と云うのは私の知識の無さかも
知れない。「くらべうま」競馬のことである。
祭りは元来天下太平と五穀豊穣を祈った神事である事くらいは
知っていたし、流鏑馬も各地の神社で奉納される行事だ。
所氏の京都賀茂神社大祭の中に競馬が詳しく記してある。
今のように「けいば」でなくて「くらべうま」である。
賀茂大祭は欽明天皇の時代、(6世紀半頃)に始まり1093年
堀河天皇時代に「十番の競馬を奉る」と云うことになり、それに
必要な馬20頭は荘園から集められ、更に社家の子弟から20人
の乗り尻(騎手)が選ばれ、一の鳥居から二の鳥居まで走り
勝敗を競ったのだそうである。十番と云うのは、20頭の馬
を、2頭ずつ組み合わせて、競技するかららしい。
時代と共に変遷はあったが,1923年、競馬法が施行され
現在に至ると書いてあった。
凱旋門賞第1回が1920年だそうであるから、日本で競馬法の
制定されたのと殆ど同じだし、欽明天皇時代から「神事」として
奉納されていた事は、やはり馬という「走る芸術品」は、只ならぬ
動物なのだと改めて感じ入った次第である。
最後まで「馬」の話で今年は終わりました。もう一度、よいお年を!
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