2010年3月19日金曜日

オゴオゴ


        
 オゴオゴとよばれる張りボテ人形は

1か月も前から、各村や部落で思い思いに念入りに作られ、

ニュピの前日に街に繰り出して、できを競い合う。
 
どれ一つとして同じオゴオゴは無い。

  まるで、芸術品かと思わせる程によく出来ている。

これらのオゴオゴは、その日のうちに、みんなの悪魂と業

  を背負ってくれて昇天(焼き払う)するのだという。

 バリの伝統文化の一つであろう。
            
                                       
                                          
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2010年3月15日月曜日

楽観的な国民性とお祭り大好きバリ人

ロンドンの調査会社が世界26カ国を対象にした調査結果で、最も楽観的な国民はインドネシア人で、75パーセントを占めたとの記事を見たが、 その中でもバリ人は抜きん出ているのかも知れないと実感している。

こちらの要望を分っているのか分っていないのか、人のいい笑顔でにっこりされると「まっ、いいか」と云う気になるのは私だけでは無いらしい。

また、アメリカの観光雑誌の調査に依ると、アジアの観光地の人気番付けが載っていたが、 トップはバリ島ウブドとなっていた。 2位バンコク、 3位香港、 4位チェンマイ、 5番目が京都。 東京は9位と云う事だ。

番付けとなるカテゴリーは、 1景観と雰囲気の良さ、 2文化、 3宿泊施設、 4レストラン、  5ホスピタリティ、 6ショッピング の6項目となっている。
  
私は、うっそ~と異議を唱えたくなってしまった。長年ギスギスと働いて来た私は日本人の長所であり短所でもある(と、私は思ってる)勤勉と実直さみたいなちょっと困ったような癖、よく云えば、習慣を拭き払う事が出来ないのだ。それに日本製品の優秀性(ハードからソフトに至る迄)。食べ物は言わずもがな。それと「日本が何と云っても一番!」と、頑に思っているので、思わず 「うっそー」と出てしまった。

でも、景観と雰囲気の良さでは、やはりバリには負けてるよねえ、と、素直に認めよう。あの、何とも云えない曖昧な、何もかも包み込むような微笑み。何でも許してくれそうな寛容な雰囲気。こういう国民性が、最後の楽園などと謳われて、世界中から観光客を呼ぶのだろうなあ。

16日は、ニュピ。このお祭りこそ、世界中が一斉に真似をして欲しい行事だ。サカ歴の新年となっていて、日本の元日に当たるのだが、バリ島ヒンドゥ教徒のいわば精神修養の日でもある。4~5日前から、街や家庭は、お祭りの飾り物。

16日未明から17日午前6時迄、外出、移動、車の使用、火と電灯の使用、娯楽、飲食店の営業、空港の離着陸、船舶、海運、全て禁止となる。

そして、そして、翌日空を見てごらん!!空気を感じてごらん!!
神々がバリ島を清めた証拠とでも云おうか。清浄な神聖なこの島を満喫 できるのです。1週間に1度の頻度で、どこかしら、あっちの町こっちの村で祭りをやっているバリには時としてうんざりもするのだが、このニュピだけは最高に大好きなのだ。



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2010年3月8日月曜日

バリはまだ雨季



バリはまだ雨季が明けませんが、夜、大雨でも、朝になると
晴れ渡った空が眩しく美しい。こういう瞬間は

  「いいなあー バリは」 

と、住んでいる幸せを思いっきり感じるのです。
                                  
                                  
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2010年3月6日土曜日

驚くべき多様性のインドネシアに揉まれ血圧アップ

      
ひとくくりに多様性と云ってしまえばそれで納得!というのもあるが、 勤勉な日本人としては、始めから「あっそうなの」といかない場合が多々ある。

私も日本では南国日向生まれ。いい加減の所はいっぱいある。いい加減もまたいい「塩かげん」みたいに、何とも云えないニュアンスもあるが、ここ、インドネシアは腹立たしい「いい加減さ」がいっぱいある。それが気になるのだ。

ユドヨノが2度目の大統領に就任したときの演説で、汚職撲滅を真っ先に上げたほど、官僚官職の人間の汚職はひどく、善良な島民はそれにほとんど関心がない。

尤も、インドネシアでも、すごい革命家もいる。伝説の革命家、スマトラ生まれのタン.マラカは20年もの間、亡命生活を送りながら、アジアの民族解放闘争や国際共産主義運動に一生を捧げ、国軍によって処刑されたが、その後、 政敵だったスカルノ大統領によって、国家英雄に認定された。
その他、カルティニのような女性革命的指導者もいるし、感激的な人物は沢山いる。

一方で、或る何代目かの大統領の「御曹司」が殺人罪で刑期15年の判決での獄中生活は、ホテルのスイートルーム並みだったと云う話だが、恩赦により出獄し、早速、ある党の党首に立候補したり、、、。さすがに誰も投票しなかったと新聞に載った時は胸がすっとしたものだ。

まあ、そんな事よりも身近になんだかんだと不条理が当たり前のここ南国での生活法を身につけないとやって行けないなあと、反省?しきりの入院生活の2日間だった。
                                         
                                           
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