2016年6月22日水曜日

九州地方の大雨にお見舞いを申し上げます

 大雨のニュースで、久しぶりに宮崎で生まれ育った頃を思い出した。
その頃は、日本列島に台風が上陸すると、必ず宮崎を通過した。
台風銀座とか新聞に載った「字」を覚えている。

一晩中大雨と大風に脅かされ、6人の小さな子供達は母を囲み、
おじいよー(怖いよー)おじいよーと云って母にしがみついた。

その頃母は35歳。「大ジョブ大ジョブ。おじい事ないよ。家が倒れる
筈が無いもん。」と、ぎいこぎいこ音を立てて揺れる家の真ん中に座り
子供達を両腕で抱いたままそう云った。私たちは台風が通り過ぎる迄、
朝迄寝ないで只ひたすら台風が通り過ぎるのを待ってたものだった。

35歳で6人の子供! そのうえ父は戦争に行ったきり生死さえ不明。

私は35歳で何をしていただろうか!?
それを考えるだけで、どれほどすごくて偉大な母であったかと、、、。

母は台風の晩、女一人でどれほど心細かったか、本当に大声出して泣き
たかったかもしれない。それをしなかった、それが出来なかったのは
しっかりと子供達を育てて、戦地から帰る夫に見てもらわなくちゃ。と
それのみだったに違いない。
    その思いむなしく、父は日本の地を踏む事はなかった、、。

今回の大雨で、私たちが小さかった頃の母を思い出して涙が止まらない。




2016年6月20日月曜日

6月19日

 昨日の日曜日は父の日という事で、父親に何をプレゼントしたら?
など、テレビでいろんなコマーシャルを流していた。

あと2ヶ月で終戦という時にルソン島で戦死した父親にはプレゼントのしようも無いが、甘い物が好きだった父に、おはぎを拵えてお供えし、父と母の写真に語りかけた。そして、本当に素晴らしい両親から生まれた事に感謝した。いや、感謝している。


自分自身の幸せは、世界の平和無くしては存在しないし絶対にあり得ないのだから、戦争だけはどんな事があってもしてはならない。

一人一人がこの事を自覚し、「自分に」誓わなければいけないと思う。