2009年1月21日水曜日

忘れがたい山と湖を後にして

バトゥール山と対比して目の前に見るアバン山は、湖も、人をも包み込むようにして優雅に横たわっていた。 その、母のような山に囲まれて、静かに水をたたえるバトゥール湖は、あくまでも清らかで神秘的だった。

去りがたい山と湖を後にして、私達は北へと車を走らせ、ジンガラジャに向かった。オランダが最初に上陸したところで、その時抵抗して戦った地元の英雄のモニュメントが建っている。このジンガラジャに住みついたオランダ人が作った街は、バリの家並みと違って、洋風で、どことなくエキゾチックだ。

バリ島の首都がデンパサールに移るまで、オランダ統治下の表玄関として栄えた地であると云う事だが、バリの人たちは、「カンプンブギス」と 呼んでいる。ブギス村のバリ人でない人と云う意味だとドライバーのウイッキーが教えてくれた。オランダ人の血が混じっているせいか、やはりどことなく違う。

ブラタン湖やギギの滝などを見て回るつもりが、キンタマーニ地方で穫 れたコーヒーで、インドネシア初の、『地理的表示特許』が認定され、バリ から世界のブランドとして国内外の市場に出ると云う「キンタマーニコーヒー」を買いたくて、散々ウィッキーと鈴木夫妻を困らせたのは私の我がまま だったが、ようやくキンタマーニコーヒーを売ってるところを探して買って帰った。

キンタマーニで穫れたには違いないが、どうも私の思惑はずれ?かな?漢字とも中国語とも分らない表示で、『金塔馬尼 珈琲』とあるのには吹き出してしまった。ごめんなさい!

途中、カンプンロビナ『ベニュアリット』で食べたお昼はとても美味し く、ついつい、酒も、で、大満足した。田舎マーケットで、野菜や果物を買い込み、また、にぎやかに大笑いし ながらクタ方面の帰路についたのだった。


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