2017年11月23日木曜日

逝ってしまった弟。その長男

 今月11月15日。弟の長男からお父さんが、、と、
涙声の電話で私は電話を切るのも忘れ、大声で泣き出し
弟の所に出発する迄泣いていた。

先週行った時は小康状態で、これなら正月は退院して
一緒におせちを食べられると本気で喜んでいたのに。

6人兄弟の一番上の私は、下の5人を自分で云うのも
憚れるくらい良く知っている。 中でもこの弟が一番
好きで、一番気にしていた。バリから帰国した時も僕んち
の離れに住んだら、、と云ってくれたのだった。

男四人女二人の兄弟は男二人女二人の四人になってしまった。
弟も80歳だったし、今後あまり嘆き悲しむのはすまい。

女房が亡くなった後、弟は、食事は全部自分が拵え、息子の
食事は無論の事、弁当も持たせていたのを知っている。
昔、私の店で板前の作る物をじっと見ていた弟だったが。

葬儀の後、私は一週間富士宮に居た。一人残った息子の為に
居た方が良いと思ったからだった。
その甥が伯母ちゃんご飯の炊き方を教えて下さいと云うので
米の洗い方研ぎ方と水加減を教えた。

その晩初めてご飯を炊いた甥は大喜びをした。ちょっと多めに
炊いて、後は冷凍しておくと便利だよ。などなど。

そして、多分私への礼のつもりだろう「花の湯」と云う温泉に
連れて行って沢山御馳走をしてくれた。

純粋が取り柄で世間との付き合いも良く判らない甥っこだからと
少し心配もしてる伯母ちゃんだが、よし良し。と安心して東京に
帰った私だった。



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