2008年8月16日土曜日

8月15日と8月17日

戦争終結の記念日と、独立記念日とでは、同じ記念日でも天と地ほどの違いだ。

今日15日、日本では、毎年正午12時、1分間の黙祷を慰霊者に向かって捧げる。戦争で父を亡くした私は、今日はテレビを通じて参加した。今迄は、必ず一緒に黙祷をした訳でもなかった。心のどこかに、行事化された空しさを感じたりもしたからだ。

評論家やマスコミはいろいろ言うけれど、「思想やイデオロギーがどうであれ、自身の意思に関係なく戦争の犠牲になった人たちの霊に、二度とこのような戦争はしないと誓い、参拝するのは、私の人間としての気持だ」と、堂々と言い放ち、元旦と8.15には必ず参詣する吾人は、いっそ、気持いい。

バリに来て、初めて知ったインドネシア人が心から喜んで、その日を待ち望んでいる記念日、インドネシア独立記念日のお祭りだ。10日くらい前からインドネシア国旗を家の門に掲げ、或いは軒下に吊るし、うきうきした空気を感じるのだ。
8月17日。日曜と重なるので、18日が学校も役所もその他多くが休みとなる。自国の独立を我が事と等しく喜ぶインドネシア人の純真さに心から喜び、植民地の如何なるものかを知らない私は歴史の重みをずっしりと感じている。

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