2016年8月15日月曜日

71回目の終戦記念日


   何回目の終戦であろうと、私にとっては毎回、1回目の衝撃と同じなのだ。あの日、玉音放送があるというので、母は私を自分の隣に座らせ、じっとラジオに聞き入っていた。その横顔は凛として、覚悟の顔に見えた。

6年生の私は日本が負けた事だけを理解した。「なんで神風が吹かんかったの??」 私が母に向かって怒って云った。 学校で、日本は窮地に立つと必ず神風が吹いて守られると教え込まれていたからだ。学校の教えは全て国が統括していたから従わなければ国賊として罰せられる。そう云う時代だった。

母は優しく私を引き寄せ、「戦争が終わったから父ちゃんが帰って来なさるよ」とだけ云った。 、、、結局戦死の知らせが来ただけだったが、、、、、。

終戦、いや戦争を境にして、自分の人生が変わった事、人生観が変わった事を意識せざるを得ない。良きにつけても悪しきにつけても。

今は、仏壇の脇に置いてある父母の写真に向かって毎日毎晩語りかけない日は無い。そして、素晴らしい両親の元に生まれた自分を限りなく幸せに思い感謝している。



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